日本国内でも、このサインによって危機を脱した事例が報告され始めている。
都内を走る通勤電車でのことだ。ある女子高校生が、隣に立つ男から執拗な体に触れる行為を受けていた。声を出せば何をされるかわからない恐怖の中、彼女はスマートフォンの画面を見るふりをしながら、胸元でこのハンドサインを何度も繰り返した。向かい側に座っていた乗客の女性がその異変に気づき、すぐさま次の駅のホームで駅員に通報。男は駆けつけた警察官に現行犯逮捕された。
また、夜間の路上で不審な男につきまとわれた女性が、すれ違う通行人に向けてこのサインを出し、同行を装ってもらうことで難を逃れたケースもある。声を出せない状況下での「最後の砦」として、このサインが機能した瞬間だった。