このムーブメントの源流をたどる上で、決して外すことができない存在がいる。グレタ・ガーウィグとレナ・ダナムの2人だ。
かつて少女たちの日常や葛藤は、どこか理想化されたステレオタイプとして描かれがちだった。しかし、彼女たちが世に送り出した作品群は、その綺麗事を木っ端微塵に砕いた。痛み、滑稽さ、容姿へのコンプレックス、そして誰にも言えない秘密。痛々しいほどのリアルさを笑いに昇華させたコメディ映画の革新は、世界中の観客に「これは自分の物語だ」と思わせる力を持っていた。不器用な青春映画の枠組みをアップデートし、女性たちの泥臭い友情と自立を描き切った功績は計り知れない。その遺伝子が、今回の最新作にも色濃く受け継がれている。