沈黙を破り語られた最新の証言は、衝撃的だ。当時、教団内部で何が起きていたのか。マスメディアのフィルターを通しては見えなかった内部抗争と、死角で進行していた意思決定の全貌が明かされた。
彼によれば、強制捜査直前の緊張感は異常を極めていたという。「教団幹部の中でも、麻原彰晃に対する狂信と激しい疑念が入り乱れていた」。狂気へ傾倒する教祖を前に、誰が暴走を止められたのか。報道で語られてきた単純な全貌とは異なる、内部の生々しい心理戦が浮き彫りになる。
テレビ番組の生放送で繰り広げられた論争の裏で、密かに進められていた捜査機関とのヒリヒリする駆け引き。メディアが数字を稼ぐためのパフォーマンスとして消費する裏で、国家権力とカルトの暗闘はすでに破局へと向かっていたのだ。