コレクションのランウェイだけでなく、日常の街角にこそ無数のヒントが転がっている。ファッションコーディネートアプリのWEARや、世界中のインスピレーションが集まるPinterestで今最も支持を集めているストリートスナップを分析すると、共通する配色の工夫が見えてくる。
特に目立つのは、ヴィンテージライクな色あせたデニムブルーに、あえて重厚なダークネイビーのブレザーを羽織る「トーン・オン・トーン」の着こなしだ。全身を青系の濃淡でまとめつつ、足元にバーガンディのローファーやシルバーのアクセサリーを効かせるテクニックは、検索上位のスタイルに極めて多く見られる。
また、スポーティな要素をミックスした配色も大きな潮流だ。紺色のステンカラーコートの首元から、鮮やかなグリーンのフーディーやスウェットを覗かせるような、カジュアルとドレスを大胆に越境する色使いがストリートを席巻している。SNSで見つかるリアルなスタイリングは、教科書通りの正解を軽やかに飛び越えるアイデアに満ちている。