この問題は、単に一つの神社にとどまらない。平安神宮や京セラ美術館を擁する京都・岡崎エリア全体が、近年急激な人流の増加に直面している。市街地中心部からのアクセスが良いこの地区は、回遊性の高さゆえに特定の時間帯に観光客が集中しやすい。
大規模な寺社であれば専任の警備員や広大な境内によって人流を吸収できる。だが、地域に根ざした中規模の神社では、神職や職員の人数も限られており、急増した参拝客への対応には限界がある。歴史ある岡崎の街並みと観光需要のバランスをどう保つかという、京都全体が直面する構造的課題がここにある。