大分グルメの象徴といえば、黄金色に揚がった「とり天」を抜きには語れない。唐揚げとは一線を画す、サクッと軽やかな衣とふんわりジューシーな鶏肉のコンビネーション。この名物料理の発祥として名高い別府の「レストラン東洋軒」には、平日であっても県内外から多くのファンが押し寄せる。
秘伝のタレに漬け込まれた鶏肉に、特製のかぼす酢醤油と練り辛子を添えて口へ運ぶ。噛んだ瞬間に広がる上品な肉汁と、衣の繊細な食感。大衆料理の枠を超えた職人技の結晶がそこにある。現在では市内各所でモダンなアレンジを加えたとり天や、自家製スパイスを効かせた進化系も台頭しており、食べ比べの愉悦は尽きない。