CASEや電動化の波に洗われる現代の自動車産業において、クルマというプロダクトは均質化の危機に直面している。バッテリー性能やソフトウェアのアップデートが価値の中心となるにつれ、ハードウェアとしての車体差はかつてほど際立たなくなりつつある。
だからこそ、ドライバーは自らの個性を証明する最後の砦としてナンバープレートにこだわる。どれほど街に同じEVやハイブリッドカーが溢れようとも、フロントとリアに掲げられた4桁の数字だけは、オーナー自身の価値観や生き様を無言で主張してくれるからだ。ハードが画一化する時代に対する、人間味あふれるささやかな抵抗。それが現代における人気ナンバー熱の正体かもしれない。