日米の野球界を見渡すと、この黒いギアを取り巻くカルチャーとルールには明確な温度差が存在する。メジャーリーグベースボール(MLB)では個性の表現として広く認知されており、十字架を描いたり、チームロゴやメッセージをあしらったステッカーを貼る選手も珍しくない。
一方、日本野球機構(NPB)管轄のプロ野球においては、より規律と公平性を重んじる運用が徹底されている。最新のルール指針では「過度な装飾や相手への挑発、商業的意図を含むデザイン」は厳格に制限され、シンプルなバー形状のブラックストライプ、あるいは無地のステッカーが基本原則だ。審判団の判断によっては試合前のチェックで修正を求められるケースもあるなど、グラウンドの秩序を乱さない範囲での着用が求められている。