留置される部位によって、看護管理の優先事項と観察すべきパラメーターはまったく異なります。特に高度な管理が求められる3つの代表例を解説します。
1. 胸腔ドレナージの手順と観察
気胸や胸水貯留に対して行われる胸腔ドレナージ手順では、水封(ウォーターシール)の維持と陰圧制御が生命線となります。患者の呼吸に合わせて水封室の水柱が上下に動く「呼吸性変動」があるかを確認し、激しい気泡(エアリーク)が持続していないかをチェックします。エアリークの持続は肺からの空気漏れが続いていることを示します。
2. 脳室ドレナージ看護計画
くも膜下出血や水頭症管理における脳室ドレナージ看護計画では、「ゼロ点合わせ(外耳孔の高さ基準)」の徹底が最優先です。わずかなベッドの高さ変更でも頭蓋内圧(ICP)が大きく変動し、過剰ドレナージによる頭蓋内出血や低頭蓋内圧症候群を引き起こす恐れがあります。体位変換ごとの厳密な圧設定再確認がプロの必須要件です。
3. 経皮経肝胆嚢ドレナージ(PTGBD)
重症急性胆嚢炎などの減圧を目的に超音波ガイド下で穿刺留置される経皮経肝胆嚢ドレナージPTGBDでは、排液される胆汁の性状(濃緑色・黒緑色から正常な黄褐色への移行)とチューブの屈曲・自己抜去防止が重要です。粘稠度の高い胆汁による閉塞が起きやすいため、自然滴下の流速確認を怠ってはなりません。