日本を代表するこのレジェンド3名は、いずれも卓越した腕前を持ちながら、その技術のベクトルは全く異なります。Char 布袋寅泰 松本孝弘 演奏力 比較を行う際、リスナーが着目すべきは「スピード」ではなく「トーン」と「リズムの解釈」です。
Charの武器は、左手の親指を駆使した握り込みフォームから生まれる艶やかなコードワークと、無駄な力を極限まで削ぎ落とした右手のカッティングです。ブルースのペンタトニック・スケールを基盤にしつつ、ジャジーなテンションノートを自在に滑り込ませるアプローチは、後進のプロギタリストたちに絶大な影響を与えました。
布袋寅泰は、BOØWY時代に確立した「8ビートの美学」が代名詞です。あえてテクニカルな手癖を排除し、ディレイを駆使した幾何学的なカッティングや、鋭利なピッキングによって楽曲の骨格そのものを構築します。「布袋のギターはもはや打楽器であり、オーケストレーションである」と評されるように、アンサンブルをドライブさせる強烈な推進力において右に出る者はいません。
松本孝弘の神髄は、チョーキングとビブラートの精密さにあります。「泣きのギター」と形容される情緒豊かなフレージングは、ピッキングの入射角や強弱のニュアンスがミリ単位でコントロールされており、歪んだアンプサウンドの中でも音程が一切濁りません。ギター技術が上手い日本人ギタリスト 理由を論じる際、松本の持つピッキングコントロールと倍音の操り方は、まさに世界最高水準の教科書と言えます。