現地を訪れた一般旅行者によるSNSやレビューサイトの投稿を詳細にテキストマイニングすると、一般的な観光案内パンフレットでは覆い隠されている「生々しい現実」が浮かび上がってきます。
ポジティブな評価として突出しているのは、「観光客でごった返す西祖谷とは比較にならない厳かな空気感」「男橋から眺める渓谷の美しさと清涼感に鳥肌が立った」という、圧倒的な自然没入感への賛辞です。また、野猿に関しても「大人4人で交代しながら綱を引いたが、子供時代に戻ったように大爆笑した」といった体験型アクティビティとしての独自性を高く評価する口コミが並びます。
一方で、リアルな不満や後悔の声として最も多いのが「肉体的な疲労度」と「インフラの乏しさ」です。「パンプスや革靴で来てしまい、橋の隙間にヒールが挟まりそうになって本気で泣いた」「駐車場から谷底への階段が想像以上に急で、高齢の両親が途中で動けなくなった」という装備・体力不足に起因するトラブルが後を絶ちません。また、「売店の営業が不定期で自動販売機も限られているため、飲食物の事前調達をしておくべきだった」という周辺設備の少なさに対する指摘も目立ちます。
また、橋のたもとの河原に広がる奥祖谷二重かずら橋キャンプ場についても触れておく必要があります。このキャンプ場は車の乗り入れが一切不可であり、炊事棟やトイレなどの設備は最小限ですが、「満天の星空と激流の音だけに包まれる本物の野営ができる」としてソロキャンパーやブッシュクラフト愛好家から熱狂的な支持を集めています。荷物は駐車場から急階段を手運び(または野猿を利用した搬入※要現場確認)する必要があるため、徹底した軽量化パッキングが不可欠な上級者向けサイトといえます。