現代の組織において「空気を読む」ことや「波風を立てない」ことが美徳とされる風潮は、太子の精神とは似て非なる退行だ。それは対話を放棄した思考停止であり、事態を悪化させる不作為に過ぎない。聖徳太子が十七条憲法で真に求めたのは、誰もが率直に意見を戦わせ、その上で私利私欲を捨てて結論に従うという、極めてタフな知性のあり方だった。
対立を恐れて口をつぐむ組織は腐敗し、感情的な対立に溺れる組織は瓦解する。千四百年の時を超えて響くこのメッセージは、分断と孤立が深まる現代社会において、いま最も必要とされる組織統率の原理原則を冷徹に指し示している。 (出典: 和 を以て 貴 し と なす(Yahoo!ニュース))
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