インボディとは?家庭用との違いや測定結果の見方をプロが徹底解説

インボディとは?家庭用との違いや測定結果の見方をプロが徹底解説

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「ジムで測ったら、自宅の体重計より体脂肪率が5%も高く出た」という困惑の声は、パーソナルトレーニングのカウンセリング現場で日常的に交わされる会話の一つだ。この差が生じる根本的な理由は、機器が採用している体成分分析装置の仕組みとアルゴリズムの根本的な差異にある。

インボディは、生体電気インピーダンス法(BIA法)を原理としている。水分を多く含む筋肉は電気を通しやすく、水分が極めて少ない脂肪は電気を通しにくいという人体の特性を利用し、体に微弱な交流電流を流して電気抵抗値(インピーダンス)を計測する。しかし、一般的な家庭用体脂肪計とインボディの間には、計測技術の面で越えられない壁が存在する。

最大の違いは「統計的推定(経験変数)の有無」だ。一般的な家庭用体組成計は、足裏のみなど限られた電極から得た大まかな抵抗値に対し、事前入力された「年齢・性別・運動習慣」といった統計データを掛け合わせて数値を予測・補正している。極端に言えば、同じ体型であっても年齢を「20代」から「60代」に変えて入力するだけで、体脂肪率が高く算出されるケースが珍しくない。

一方、インボディは手と足の計8点に電極を接触させ、腕・脚・体幹部を個別の円柱体として捉える「部位別直接多周波数インピーダンス測定法」を採用している。低周波から高周波までの複数の異なる電流を流すことで、細胞の外側と内側の水分を区別して正確に把握する。年齢や性別による統計的な「手加減」を一切加えず、身体を通り抜けた純粋な電気抵抗値のみから体成分を割り出すため、トップアスリートから透析患者まで、個々の生体構造をありのままに捉えられる。

山下 哲也
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山下 哲也

デジタルガジェットとスマート家電の検証記事を多数執筆。失敗しないモノ選びを提案します。