三相3線式を導入する最大の動機として語られるのが、電力会社の「動力契約(低圧電力)」による電気代の削減効果です。一般家庭やオフィス向けの「従量電灯(電灯契約)」と比較した場合、料金構造には顕著な差異が設けられています。
経済産業省の電力取引関連資料および大手電力各社の約款を精査すると、三相3線式 動力契約 メリットは「使えば使うほど単価差によってトータルコストが下がる」点に集約されます。従量電灯は使用量が増えるごとに単価が跳ね上がる3段階料金制度が一般的ですが、低圧電力は使用量に関わらず従量単価が一律で低水準に抑えられています。
しかし、ここで見逃せないのが基本料金の重さです。契約電力が15kWの動力設備を契約した場合、機械を全く動かさない月であっても毎月15,000円前後の基本料金が固定費として発生します。毎日長時間コンプレッサーや厨房冷凍設備を回し続ける施設では大幅なコスト削減になる一方、週末しか稼働しない個人工房や冷暖房需要が限られる季節営業の店舗では、かえってトータルの電気代が高騰する「動力逆転現象」が現実のものとなります。