富山を語る上で、やはり「食」は外せない。富山湾は「天然の生け簀」と呼ばれる。なぜか。標高3,000メートル級の立山連峰から流れ込む栄養豊富な冷たい水と、暖流が交わる場所だからだ。さらに、沿岸から少し離れると一気に水深1,000メートル以上に達する海底谷が存在する。この特殊な地形が、多様な魚介類を育んでいる。
なかでも春の風物詩である「ホタルイカ」の身の甘さと、透き通った美しさから「富山湾の宝石」と呼ばれる「シロエビ」は、ここでしか味わえない絶品だ。近年は、地元の寿司職人たちが連携した「富山湾鮨」のブランド化が進み、どの店に入ってもハズレのない極上の寿司が手頃な価格で堪能できる。獲れたてのネタをその場で握る贅沢は、旅のハイライトになるだろう。