筆者が教育系ゲームワークショップの現場や、SNS上の質問コミュニティを定点観測する中で見えてきたのは、「導入の難所」に対する親世代の苦悩と、子どもたちの無邪気なリクエストとの激しいギャップです。
「子どもから『YouTubeで見た脱出ゲームをSwitchでやりたい』とせがまれ、丸2日かけてネットの怪しい情報を調べ漁ったが結局できなかった」という保護者の相談は、毎月のようにネット上で繰り返されています。ある30代の父親は、個人ブログの手記で次のように赤裸々な告白を綴っています。
「『お父さん、友達みんなやってるから入れてよ!』と泣きつかれ、PC用のzipファイルを一生懸命SwitchのSDカードにコピーしようとした。もちろん認識するはずもなく、最後はファイルが壊れて既存のセーブデータまで消えかけ、家族中が険悪な空気になった。最初からSwitch単体では無理だと知っていれば、無駄な怒りを買わずに済んだのに……」
また、Discordなどのゲーマー向けコミュニティでは、マイクラ配布ワールドマルチプレイやり方に関するトラブルが連日議論されています。「シングルプレイでは動くのに、フレンドを自分のワールドに呼んだ途端に脱出ゲームのコマンドブロックが作動しなくなる」という悲鳴です。これは、マルチプレイサーバー側の設定ファイル(server.properties)において、「enable-command-block=true(コマンドブロックの許可)」が無効化されている典型的なケアレスミスです。配布ワールドは精巧なプログラムで動いているからこそ、わずかな設定の不備が全体の崩壊を招いてしまう現場のシビアさが伺えます。