対照的に、前置詞「of」のコアイメージは「ある全体から一部分をペラリと剥がし取る(分離・構成要素)」という感覚です。つまり、後ろに置かれる名詞は「同類の集まり」でなければなりません。
典型的なルールが最上級 of 複数名詞 同類です。後ろに並ぶ母集団の1つひとつが主語と同じ性質を持っており、その中から1つを引っ張り出して「これが頂点だ」と指し示します。
「of the three」の構造と例文
「3人の中で」「3つの中で」と比較対象の数を明示する場合、同類の集団を指すため必ずofを用います。
- John is the tallest of the three brothers.
(ジョンは3人兄弟の中で一番背が高い) - This red apple is the sweetest of the five.
(この赤いリンゴは5つの中で一番甘い)
上記のように、最上級 of the three 例文では、主語であるJohnと後ろのbrothers、あるいはappleと5つのリンゴは「全く同じ種類の仲間」です。同じ性質の仲間から最高峰を抽出しているからこそ、ofが自然に機能します。
「of all」の使い方と強力な強調作用
日常会話やスピーチで極めて頻繁に使われるのが最上級 of all 使い方です。「すべての中で最も〜」と最上級の意味合いを最大限に強調する働きを持ちます。
- She runs fastest of all the students.
(彼女は全生徒の中で最も速く走る) - He likes this movie best of all.
(彼はすべての映画の中でこれが一番好きだ)
「of all」の後ろには「the + 複数名詞」が続く場合と、単独で「of all」として完結する場合があります。いずれの場合も「同種のすべての選択肢の中から選び抜いた」という分離・抽出の感覚が働いています。