受験を検討する初学者が最も迷うのが、「最初から総合を受験すべきか、それとも国内から段階的に狙うべきか」という進路選択です。全国旅行業協会(ANTA)が実施する国内旅行業務取扱管理者試験と、JATAが実施する総合試験の間には、合格率と出題範囲において決定的な断絶が存在します。
客観的な指標を把握するために、最新の試験データと主要指標を比較した以下の表を確認してください。
このデータ比較から明らかなように、総合試験の最大の武器であり落とし穴でもあるのが「科目免除制度」です。前年度までに国内試験に合格している受験者は、総合試験において「旅行業法」および「国内旅行実務」の2科目が免除されます。結果として、「約款」と「海外実務」の2科目に全精力を集中できるため、免除受験者の合格率は30%前後にまで跳ね上がります。
一方で、何の免除も持たない一般初学者は、膨大なJR運賃・料金計算を含む国内実務と、国際航空運賃・英語を含む海外実務を同日にすべてクリアしなければなりません。この負担の偏りこそが、総合試験を「国内とは別物の国家資格」へと変貌させている本質です。