ハロー!プロジェクトの生みの親である音楽プロデューサー・つんく♂は、早くから彼女の類まれな音楽的資質を見抜いていた。ハスキーさと透明感が同居する独特の声質。湿り気を帯びた情感豊かな響きは、楽曲に深い陰影とドラマをもたらす決定打となっていた。
特筆すべきは、身体の奥底から湧き出るような16ビートのリズム感だ。J-POPの王道をいくメロディラインを捉えながら、どこか洋楽的なグルーヴを自然体で体現してみせる。技術のひけらかしではなく、楽曲の主人公になりきって歌を紡ぐその声は、今なお聴く者の胸を締めつけるほどの引力を持っている。