メニュー表を開いても決して辿り着くことのできない、通の間で語り継がれる特別なオーダーが存在する。その日の気温や湿度、客の体温や会話のトーンを瞬時に察知し、マスターバーテンダーが即興で仕立てるビスポーク・カクテルだ。
数十年物の古酒とフレッシュハーブを極秘のアプローチでマリアージュさせた特製カクテルや、特別なルートでしか入荷しない限定モルトのテイスティングセットなど、カウンターを預かる職人との信頼関係によってのみ供される裏メニュー。それは単なる酒の提供を超え、客と作り手がその場限りで生み出す一期一会のセッションと言える。