一般家庭で見落としがちなのが、玄関ドアに掛ける「正月飾り用の注連縄」と、室内の「神棚に掛けるしめ縄」のルールの違いです。
玄関などの正月飾りは松の内が明けたら外しますが、神棚のしめ縄は1年に1回、年末の大掃除の際に新調し、次の年末まで1年間ずっと飾り続けるのが正しい作法です。神棚は常に神様が鎮座する聖域であるため、結界を1年中維持し続ける必要があります。
また、特殊な地域文化として有名なのが三重県の伊勢志摩地方です。この地域では、玄関先にも「笑門(笑門来福)」や「蘇民将来子孫家門」と墨書きされた木札付きの注連縄を1年中掛けっぱなしにする風習があります。これはスサノオノミコトの神話に基づく厄除け・無病息災の護符としての意味合いを持つためで、地域固有の力強い信仰の形として受け継がれています。