偽中国語の最大の面白さは、中国語を全く習ったことがない日本人でも直感的に書くことができ、それでいて中国語のネイティブスピーカーにも翻訳アプリなしである程度意味が通じてしまう点にあります。この現象を成立させている基本ルールは極めてシンプルです。
基本的な作り方としては、まず日本語の助詞や語尾のひらがなを省き、漢字の熟語だけで文骨を作ります。さらに、文脈を補強するために「〜の」を「之」、「〜は」を「者」、「〜ではない」を「否」や「不」に置き換えるといった変換を施します。
文法構造は基本的に日本語の語順(SOV型)のままで構成されますが、中国語の語順(SVO型)に少し寄せることで、より一層「それっぽさ」と読解のしやすさが増します。漢字の表意文字としての特性を極限まで活かした、知的なパズルとも呼べる構造を持っています。