賑やかなゲーム番組で見せる明るい表情とは対照的に、彼女が長年対峙し続けているのが「怪談」という極めて繊細な表現ジャンルだ。幼少期の不思議な体験や日常の隙間に潜む違和感をすくい取る視点は、怪談ファンの間でも非常に高く評価されている。
大声で脅かすような演出には一切頼らない。言葉の隙間、独特の間(ま)、そして静寂の使い方によって、聴く者の頭の中にじわじわと怪異の情景を浮かび上がらせる。ポップなWebエンタメの最前線に立ちながら、こうした古典的かつ情念のこもったストーリーテリングの技術を磨き続けている点に、彼女という表現者の奥深さがある。