一般的なバレーボールポジション解説では、アウトサイドヒッター(OH)、オポジット(OP)、ミドルブロッカー(MB)、セッター(S)、リベロ(L)の5つが定位置として挙げられます。その中でピンチサーバー(Pinch Server)は、最初からコートに立つ固定ポジションではなく、試合の流れを変えるサーブを打つためにベンチから途中投入される選手を指します。
バレーボールピンチサーバーに求められる最大の任務は、単にボールを相手コートへ打ち込むことではありません。求められるのは「相手のレセプション(サーブレシーブ)を崩してコンビネーションを封じること」、そして「自チームに連続得点(ブレイク)のチャンスを生み出すこと」です。
相手にサイドアウト(サーブ権交代)を許せば即座に失点となるサイドアウト制主体の現代バレーにおいて、ブレイクを取れるかどうかが勝敗直結の生命線となります。1点差を争うセット終盤、ピンチサーバー役割の成否がチームの命運を大きく左右するのです。