バブル崩壊前夜から現在に至るまで、カルト的団体による被害形態は巧妙に変容を遂げてきた。その最前線で警鐘を鳴らし続けてきたのが「全国霊感商法対策弁護士連絡会」であり、同会の中核を担ってきたのが紀藤氏だ。自身が主宰する「リンク総合法律事務所」には、人生を根底から破壊された相談者が絶え間なく訪れる。
初期の霊感商法は高額な壺や印鑑の購入を迫る手口が主流だった。だが、現代の手口は心理的支配を介した多額寄附や借金強要、さらには家族関係の分断へと深化している。司法・法律実務の現場において、マインドコントロール下の意思決定を法的にどう立証するかという難題に、紀藤氏は幾度となく挑んできた。地道な証拠保全と緻密な法廷戦術の積み重ねが、今日の判例の礎を築いた事実は揺るがない。