菅家氏の無実を証明する決定的な突破口を開いたのは、当時日本テレビに所属していたジャーナリストの清水潔氏だ。徹底した現場取材と地道な聞き込みを重ねた清水記者は、捜査線上に浮かびながらも捜査網から漏れていた一人の男に行き着く。その人物は特徴的な容姿から、関係者の間で「ルパン」と通称されていた。
清水記者の執念が生んだ報道ジャーナリズムは、単なる噂を追うにとどまらなかった。ルパンと呼ばれた男の行動パターンを割り出し、事件当日のパチンコ店での目撃証言を集め、ついに男のDNAサンプルを入手。最新鑑定の結果、遺留品に残された真犯人のDNA型と見事に一致したのだ。男の実名と足取りが突き止められた瞬間だった。