シワ伸ばしを行う上で、何があっても絶対にやってはならない最大の落とし穴が「感熱紙への熱処理」です。領収書、レシート、ATMの利用明細、配送伝票、イベントの電子発券チケットなどの多くには感熱紙が採用されています。
感熱紙にアイロンがNGな理由は、紙の表面に無色染料(ロイコ染料)と顕色剤がコーティングされている化学構造にあります。この特殊な薬剤は、通常65℃〜80℃以上の熱を感知すると瞬時に化学反応を起こして黒色化する仕組みになっています。したがって、シワを伸ばそうとしてアイロンや温風ドライヤーの熱を少しでも当てると、紙全体が一瞬で真っ黒に塗りつぶされ、印字されていた数字や文字が二度と復元できなくなります。
また、カラーレーザープリンタやオフィス用複合機で出力された書類にも厳重な警戒が必要です。レーザー印刷の文字は「トナー」と呼ばれる微小なプラスチック粒子を熱で用紙に融着させています。ここに高温のアイロンを直接当てると、トナーが再溶融してあて布側に転写されたり、文字が溶けて潰れて判読不能になったりします。失敗しない紙のシワ伸ばし注意点まとめとして、紙の種類と印字方式の事前確認は欠かせない安全確認項目です。