『たけしの万物創世紀』がスタートしたのは1995年10月。当時としては画期的だった「本格科学ドキュメンタリー×エンターテインメント」というフォーマットは視聴者に衝撃を与え、瞬く間に高視聴率番組へと成長しました。
最盛期には関東地区で15%以上、関西地区では20%超え(最高視聴率は24%超)を連発。子どもから大人まで幅広い層を魅了し、火曜8時の激戦区において圧倒的な存在感を示していました。しかし、1999年後半から2000年にかけて徐々に視聴率の低下傾向が見え始めます。他局の裏番組との激しい競争や、テーマの一巡によるマンネリ化が指摘されるようになりました。
番組終了の最大の決定打となったのは、莫大な制作費と視聴率のバランス崩壊です。1エピソードごとに制作される高精細な3DCG、海外の一流研究機関への長期取材、世界最高峰の学術映像ライブラリの購入費用など、当時の民放番組の中でもトップクラスの予算が投じられていました。単なる視聴率の低下だけでなく、広告収入に対するコストパフォーマンスの限界を迎えたことが、2001年3月の放送終了という決断につながった実情があります。