アイスショーの開催には巨大なコストがかかる。リンクの仮設費用、光と音響の演出技術、会場レンタル料、スタッフの人件費など、東京ドームやアリーナ級施設での公演制作費は1回あたり数千万円から1億円を超える。しかし、羽生結弦の単独ツアーは、それらの莫大な制作費を差し引いてもあまりある収益性を誇る。
特に爆発的な利益を生むのがデジタル配信権と海外放映権だ。Disney+(ディズニープラス)をはじめとする大手ストリーミングプラットフォームへの独占配信権の売却は、一度の公演から持続的なライセンス収入をもたらす。会場の座席数という物理的な上限を突破し、全世界のファンへ即座にコンテンツを届けるこのデジタル戦略こそが、高利益率を支えるエンジンとなっている。