部外者の立ち入りが制限されているからこそ、内部で食されているメニューへの関心は高まるばかりです。特に有名なのが、かつて9階の食堂で提供されていた伝統のカレーや、地下の喫茶室で出される軽食類です。
永田町関係者の間で親しまれてきた本部食堂のカレーは、奇をてらわない昔ながらのポークカレー。じっくり煮込まれた玉ねぎの甘みと適度なスパイス感が特徴で、価格も一杯600円〜800円前後と都心のオフィス街に比べてリーズナブルに設定されていました。激務に追われる秘書や番記者が「素早くかき込めるスタミナ食」として愛されてきた歴史があります。
よく総裁選の際にニュース映像で流れる高級ホテルの「勝負カツカレー」(数千円クラスの特別メニュー)と混同されがちですが、本部常設の食堂メニューは極めて実務的で大衆的な定食がメインです。現在はビルの設備改修やフロアの機能見直しに伴い、9階食堂の形態も変化していますが、議員会合や記者クラブ向けに軽食を提供する喫茶機能は今もビルの日常を支えています。