奥の院拝観は、単なる観光の枠を超えた本格的なトレッキングに近い。本堂で拝観受付を済ませたら、まずは清流沿いのハイキングコースを進む。杉林を抜け、沢のせせらぎを聞きながら勾配を上っていく。道中には、滝に打たれて修行を行う滝場もあり、修験道の雰囲気が肌で感じられるはずだ。
最難関は奥の院の直前に立ちはだかる鉄製の長い梯子だ。見上げれば垂直に近い傾斜。しっかりと手すりを掴み、一歩一歩確実によじ登らなければならない。滑りにくいトレッキングシューズや動きやすい服装の着用は絶対条件だ。決して油断は禁物。だからこそ、登りきった者にしか味わえない達成感と静敬な心地よさが待っている。