しかし、当時の本人は自分の人気に驕ることもなく、ごく普通の少年らしく部活動に没頭していた。彼が所属していたのは剣道部。小学生のころから続けていた剣道は相当な腕前で、二段の段位を持つ実力派だった。真剣な眼差しで竹刀を振るう彼の姿を一目見ようと、他校の女子生徒たちが練習試合や大会の会場に大勢押しかける現象まで起きていたという。
汗を流しながら仲間とともに高め合った武道のエッセンスは、後のアクションシーンにおける軸のぶれない立ち回りや、作品で見せる鋭い眼差しに間違いなく活きている。まぶしいほどの人気を誇りながらも、本人は硬派に武道へ打ち込む。そのギャップこそが、彼の周りに人々を引き寄せて離さない最大の魅力だったと言えるだろう。