円堂守の成長に欠かせなかったのが、大介が生前(失踪前)に書き残した数々の「秘伝の必殺技ノート」です。このノートには、「ゴッドハンド」「マジン・ザ・ハンド」「いかりのついげき」「正義の鉄拳」といった超強力な技の極意が記されていました。
特徴的だったのは、その独特すぎる筆跡です。大介のノートは常人にはまったく読めない奇妙な擬音(「ドバーン!」「バッ!」「ズガーン!」など)と殴り書きの図解で埋め尽くされており、娘の温子ですら解読できませんでした。しかし、同じ感覚と魂を持つ孫の守だけは直感的にその意図を理解し、技を具現化していきました。大介にとってノートは単なる技術指導書ではなく、サッカーの楽しさと「心の強さ」を伝えるためのメッセージだったと言えます。