日本のシャコタン&街道レーサーカルチャーの原点を語る上で、漫画家・楠みちはる氏による金字塔的コミック『シャコタン☆ブギ』の存在を外すことはできない。作中に登場するキャラクターたちが魅せる車高への偏執的なこだわりや、集会での熱気、警察との攻防は、当時の若者たちのバイブルとなり、多くの自動車少年たちを狂喜させた。
この作品が提示した「低さこそ至高」という価値観は、旧車文化全体のバックボーンとなり、今もなお受け継がれている。かつて『ヤングオート』などの誌面を通してリアルタイムで熱狂した世代だけでなく、配信サービスやデジタルコミックを通じて作品に触れた若者世代までもが、C33ローレルをベースに自分だけの街道レーサーを作り上げる原動力となっている。フィクションから生まれた熱狂は、現実のストリートで今も息づいているのだ。