ここで多くの人々が抱く疑問がある。集まった巨額の資金は、一体どこへ消えたのか。イベントを運営していた「STOP AIDS チャリティ事務局」は、集計された善意の使途について透明性を確保しようと試みていた。
集められた寄付金は、HIV・エイズの予防啓発活動や患者支援団体へ寄付された。一時期は日本赤十字社などの公的機関への寄付を試みたものの、寄付金の出所が成人向けイベントであるという性質上、受け取りをめぐって議論が生じる場面もあった。最終的には予防啓発を行う民間のNPOや医療系団体へ適切に寄付がなされ、具体的な支援物資や啓発パンフレットの作成費用へと充てられた。表層的なインパクトの陰で、資金の流れは着実に社会的支援へと還元されていたのである。