長谷直美のプロフィールを振り返ると、彼女が単なる「清純派」や「お色気枠」とは一線を画す、極めて多才で自立した表現者であったことが分かります。
東京都出身の長谷直美は、1974年にシングル『私は小さい蝶々』で歌手デビューを果たすと同時に、モデル・女優としても活動を開始。彼女の評価を決定づけたのは、日本テレビ系の青春ドラマ『俺たちの朝』(1976年〜1977年)でした。勝野洋演じるオッス、小倉一郎演じるチューらと同居生活を送るヒロイン・カーコ役を演じ、ショートカットにジーンズ姿というボーイッシュで飾らない魅力が全国的な社会現象となりました。
さらに、アクション刑事ドラマの金字塔『太陽にほえろ!』では、交通課員から七曲署捜査第一係の刑事へと成長する「マミー刑事(岩城令子)」を熱演。当時としては極めて珍しいA級ライセンスを保持する女性ドライバーとして、劇中のカースタントや激しいアクションを自らこなすなど、身体能力と度胸の良さは撮影現場のスタッフや共演者からも絶大な信頼を寄せられていました。
『週刊プレイボーイ』や『平凡パンチ』のグラビアを飾った際も、湿度の高いエロティシズムではなく、均整の取れた抜群のプロポーションと快活な笑顔を前面に打ち出した健康的な水着姿が中心であり、当時の男性ファンだけでなく女性層からも熱烈な支持を獲得していました。