獣の巨人を語る上で絶対に外せないのが、調査兵団の兵士長リヴァイ・アッカーマンとの凄まじい因縁です。獣の巨人とリヴァイの因縁は、エルヴィン・スミスをはじめとする多くの仲間を投擲によって奪われたシガンシナ区の戦いから始まりました。「必ずお前を仕留める」というエルヴィンとの誓約を果たすため、リヴァイは執念深くジークを追い詰め続けます。
巨大樹の森での再戦では、部下たちを無垢の巨人に変えられて孤立したリヴァイが、雷槍を用いて獣の巨人を瞬く間に解体。ジークは自爆に近い手段でリヴァイを重傷に負わせるなど、両者の戦いは常に血で血を洗う凄惨を極めました。
そして物語のクライマックス、「天と地の戦い」において獣の巨人の最期・死亡シーンが訪れます。始祖の巨人の骨格に取り込まれ、座標の砂の世界で自暴自棄になっていたジークは、アルミン・アルレルトとの対話を通じて「何気ない日常の中にこそ生きる意味があった」という真実に気づきます。
クサヴァーや歴代の継承者たちの魂を呼び覚まし、地鳴らしを止めるための協力を果たしたジークは、自ら現実世界の巨人の骨の上へと姿を現しました。青空を見上げながら「いい天気じゃないか……もっと早くそう思えていたらな」と呟いた瞬間、宿敵リヴァイの刃によって首を刎ねられ、その波乱に満ちた生涯に幕を下ろしました。