なぜ、私たちは「筋トレ=低身長化」と思い込んできたのだろうか。原因は、昭和期における過酷なウエイトリフティング選手のイメージや、根拠のない精神論にある。当時のジュニア選手たちは、過度な重量を扱い、十分な栄養や睡眠も与えられないまま疲弊していた。その結果としての成長阻害が、「筋肉が骨の伸びを止める」という誤解を生んだのだ。
現代のバイオメカニクスは、全く異なる事実を示している。適度なレジスタンストレーニングは、むしろ骨密度を高め、骨の縦方向への成長を促す。筋肉が硬くなって骨を引っ張るという現象も、適切なストレッチを組み合わせれば起こり得ない。科学的エビデンスの蓄積により、古い迷信は完全に崩れ去った。