「桐木」は名字だけでなく、日本の各地に地名や小字(こあざ)としても残されています。地名の場合も、その土地の歴史や方言によって読み方が分かれます。
代表的な例として挙げられるのが、青森県むつ市大畑町桐木(きりのき)です。本州最北端に近い下北半島の大自然の中に位置し、澄んだ水源や森林に囲まれた地域です。ここでも「きりき」ではなく「きりのき」と発音され、自然の景観がそのまま地名として定着した典型例といえます。
また、富山県富山市八尾町にも「桐木(きりのき)」地区が存在し、伝統行事「おわら風の盆」で知られる情緒豊かな土地柄の中にその名を刻んでいます。地名としての桐木も、やはり豊かな山林や桐の樹木が存在した地理的証左として今日に受け継がれています。