2018年に環境省・鹿児島県・地元市町村が策定した「奄美大島におけるノネコ管理計画」が発表された際、SNS上では「猫の無差別な殺処分が始まる」という誤った情報が拡散し、激しい批判が巻き起こりました。
しかし、実際の管理計画における現場の運用は、多くの人々が想像する安楽死偏重の駆除とは大きく異なります。
山中に設置された生け捕り用のケージ(くくり罠等は使われません)で捕獲された個体は、まず受入施設へと搬送されます。そこで以下のプロセスが徹底的に行われます。
・マイクロチップ読み取りと迷子猫の確認(飼い猫の誤捕獲防止)
・健康診断、感染症検査、不妊去勢手術
・人馴れ(社会化)トレーニング
・民間の一時預かりボランティアや譲渡希望者への引き渡し
地元の獣医師会や「あまみのねこ引っ越し応援団」をはじめとする民間譲渡団体の献身的な活動により、捕獲された猫の大多数が本土の里親へと命をつないでいます。「捕獲即殺処分」ではなく、希少種の保全と猫の福祉を両立させる譲渡モデルが現場の汗によって維持されているのが真実です。