音響システムにおける思想の違いは、両者の個性が最も際立つポイントです。
ドルビーアトモスの最大の特徴は、天井に配置されたトップスピーカーとオブジェクトオーディオ技術による「完全な三次元定位」です。最大128個の独立した音響オブジェクトを最大64台のスピーカーへリアルタイムに割り振ることで、頭上を通過するヘリコプターのプロペラ音、背後から忍び寄る足音、頭上から降り注ぐ雨粒の位置まで正確に再現します。音が空間のどこに存在するのかを耳で視認できるほどの精密さが持ち味です。
対するIMAXの音響は、独自の12chまたは5.1ch/6chカスタムサウンドシステムを採用しています。特筆すべきは、床や座席からダイナミックに伝わる強烈な重低音と圧倒的な音圧です。特許取得のサブウーファーとレーザーアライメント調整により、大爆発の衝撃波や重厚なオーケストラの響きを全身で体感できます。繊細な空間配置に長けたドルビーアトモスに対し、IMAXは全身を音で包み込むダイナミズムとパワー感で観客を圧倒します。