価格そのものの引き上げ以上に消費者の間で話題となりやすいのが、ポテトチップスの実質値上げ(内容量減少)です。いわゆる「シュリンクフレーション(ステルス値上げ)」と呼ばれる現象で、販売価格を据え置きつつ、あるいは小幅な値上げにとどめながら内容量を削る手法が取られてきました。
ポテトチップスのグラム数が減った推移を振り返ると、その変化は顕著です。
1980年代から1990年代にかけてレギュラーサイズは1袋90g前後が一般的でした。しかし2000年代に入ると85g、80g、70gへと段階的に減少し、近年では主力レギュラー袋が60g〜55g前後、コンビニ限定や特定フレーバーでは50g程度までダウンサイジングが進んでいます。
「中身の半分以上が空気ではないか」という不満の声も聞かれますが、メーカー側は「袋内の窒素ガスは酸化を防ぎ、チップスが輸送中に割れるのを防ぐクッションの役割を果たしている」と説明しています。とはいえ、かつてのボリューム感を知る世代にとっては、視覚的・体感的な物足りなさを拭えないのが現実です。