どれほど優秀なガイド陣がルートを切り拓いたとしても、標高4,000m〜8,000m級の極限環境において、歩行しクライミングを行うのは登山者本人です。他人が背負って登ることは物理的に不可能な世界において、イモトアヤコの驚異的な身体能力と高所順応力は登山界のプロからも絶賛されています。
特に特筆すべきは、彼女の低酸素環境に対する耐性の高さです。一般的な成人であれば激しい高山病で動けなくなるような高度でも、イモトは短期間の高度順応トレーニングで適応してみせました。心肺機能の強さだけでなく、体幹の安定性、そして何より「恐怖に足がすくむような断崖絶壁でも一歩を踏み出せる強靭なメンタル」は、天性の才能としか言いようがありません。
角谷氏をはじめとするプロガイドたちも、「タレントの挑戦という枠を完全に超えている」「一人の本格的なクライマーとして信頼できる」と公言しています。画面越しに伝わる弱音や涙は演出ではなく、極限状態に追い込まれた人間が絞り出した本物の感情でした。