羽田空港第3ターミナルから多摩川スカイブリッジを渡ると、空気が一変する。視界を遮るもののない広い空と、静かに揺れる川面。かつて重工業の心臓部だった殿町エリアは、いまや「水辺のリトリート」として急速に存在感を高めている。
2026年に入り、リバーサイド沿いには広大なプロムナードとオープンエアのカフェ、プライベートテラスを備えた高級レジデンスが相次いで完成した。夕暮れ時、羽田を発着する航空機のシルエットを背景に、グラスを傾ける滞在客の姿はどこか欧州の水辺都市を思わせる。インダストリアルな要素を意図的に残したミニマルな建築デザインが、洗練された空間と絶妙なコントラストを描いているのだ。