日中の四条通や西楼門周辺は、多くの観光客で賑わいを見せる。しかし、人混みを避けて境内をゆっくりと巡るための穴場参拝ルートが存在する。おすすめは、円山公園側からアクセスする南楼門からのアプローチだ。南楼門は八坂神社の正門にあたり、重厚な木造建築が静かな佇まいを見せている。ここから境内に足を踏み入れれば、喧騒とは一線を画した静寂の空間が広がる。
訪問の時間帯としては、境内の清々しい気が満ちる早朝6時から8時頃、または舞殿の数十個におよぶ提灯に明かりが灯る日没後が狙い目だ。闇の中に朱色の社殿が浮かび上がる夜の拝観は、昼間とは全く異なる幻想的な雰囲気を醸し出す。境内の小径を静かに辿ることで、古都の長い歴史が紡いできた空気感を肌で直接感じ取ることができる。