この世界的な熱狂の火付け役となったのは、エンターテインメントと食のメディアだ。Netflixのドキュメンタリー『タコスのすべて』をはじめとするフードコンテンツが爆発的なヒットを記録し、これまで知られていなかったメキシコ各州のローカルタコスの魅力を世界中に知らしめた。
書籍『タコスのすべて』などの専門書の普及も相まって、日本の食通たちの視線は一気に「本場主義」へと舵を切った。映像で見たあの湯気が立つ焼き立てのトルティーヤと、ライムをキュッと絞って頬張るライブ感を、ここ静岡でも体験したいという強いニーズが生まれたのである。