原作漫画の緻密な心理描写とスリリングな展開は、アニメ制作会社マッドハウスの手によってさらに洗練された。影と光のコントラストを際立たせる演出、耳に残る重厚な音楽、そして声優陣の息をのむ演技。作品が秘めるダーク・ファンタジーとしての魅力を極限まで引き出したTVアニメ版は、国内外で社会現象となった。
とりわけ、記憶を取り戻した瞬間の夜神月の表情と声の変貌は、アニメ史に残る屈指の名演出として今も語り継がれる。視覚と聴覚の両面から視聴者を惹きつける演出手法は、海外のファン層をも一気に拡大し、日本アニメの世界的な評価を一段高いレベルへと押し上げた。