高知県から上京し、彼女が門をたたいたのは東京都品川区にある品川女子学院高等部だった。同校の制服に身を包んだ広末涼子の姿は、瞬く間に同世代のトレンドアイコンとなった。だが、その登校風景はまさに前代未聞。校門前には連日、彼女を一目見ようとファンや野次馬、週刊誌のカメラマンが殺到したのである。
安全確保のため、学校側と所属事務所は異例の警備体制を構築。タクシーでの登校や特設ルートの確保、登下校時のガードマン配置など、一人の生徒のために取られた措置は異例づくしだった。授業中も窓の外にカメラが向けられることがあり、静かな学園生活とは程遠い環境だったという。しかし、同級生や教員たちの温かい保護と理解があり、限られた休み時間には友人とおしゃべりを楽しみ、普通の女子高生としての時間を大切に過ごしていたエピソードは、今なお語り継がれている。