日本のニュース番組の歴史を語る上で、夕方の報道枠に革命を起こした「ニュースコープ」や「スーパータイム」の存在は欠かせない。彼はその中心に立ち、お茶の間に新しいニュースの形を提示し続けた。ただ事実を並べるだけでなく、視聴者が「今、何が起きているのか」を直感的に理解できるような工夫が随所に凝らされていた。
スタジオの空気感をコントロールする彼の仕切りは、後輩アナウンサーたちにとっても生きた教科書となった。緊迫したニュースの直後に、ふっと表情を和らげて日常の話題に移行するあの技術は、まさに職人技だ。視聴者を緊張させすぎず、かといって退屈させないその手腕は、今なお語り継がれている。