かつて日本バスケが抱えていた最大のジレンマは、2メートルを超える世界の大型選手に対するインサイドの防戦一方な展開だった。しかし現在のチームが掲げる概念は根本から異なる。ペイントエリアに固執せず、コート全体を広大に使う5アウトオフェンスの精度は、2026年に入りさらに磨きがかかっている。
特に特筆すべきは、1回の攻撃権にかける平均時間の短縮だ。リバウンドを獲得してからわずか数秒で相手コートのコーナースリーへとボールを展開する展開スピードは、フィジカルに勝る欧米の強豪国ですら後手に回らざるを得ない。「迷わず打つ」という徹底されたメンタリティは、チーム全体のアベレージを向上させ、相手ディフェンスの陣形を根本から引き裂いている。